日本銀行が「異次元緩和からの正常化」に乗り出すのではと注目が集まる金融政策の行方について、経団連の十倉雅和会長は18日、「金利は経済の体温だとも言われる。できるだけ早く(金融政策を)正常化すべきだと思う」と述べた。
市場は18、19日の金融政策決定会合で、日銀が政策変更や、そのための新たな発信に踏み出すかどうかを見守っている。十倉氏は、脱デフレに向けて「日銀としては、賃金と物価の好循環が本当に起きるかどうかを、とことん見極めようとしていると思う」としつつ、「そう遠くない将来に金融政策の修正が起きるのではないか」との見通しを示した。
ただし、金融政策や金利の動きしだいでは経済に痛手となる恐れがあるとも指摘。「間違いのないように取り組もうとされている」とし、政策変更の時期は「年内なのか、4月なのか、もっと先なのか、分からない」とも語った。(青田秀樹)