ベガルタ梁勇基が現役引退「自分自身やり切ったという気持ちです」

 J2仙台は18日、仙台在籍通算18年のMF梁勇基(41)が今季限りで引退すると発表した。

 梁勇基は大阪府出身。2004年、阪南大から仙台に加入した。ルーキーイヤーから主力として活躍し、リーグ戦32試合に出場。09年は全51試合に出場して14得点を挙げ、チームをJ2優勝とJ1昇格に導いた。

 東日本大震災に遭った11年は被災地のシンボルとして戦い、クラブ初のJ1の1桁順位となる4位。12年は2位にチームを押し上げ、13年にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場した。精度の高いパスで中盤を支配。CKやFKのキッカーを務め、右足から何度も得点を演出した。

 近年は出番が減少。20年にJ1鳥栖に移籍し、22年に仙台に復帰した後も、出場機会を増やせなかった。今季はリーグ戦11試合出場、天皇杯全日本選手権2試合出場。通算成績はJ1で297試合出場29得点、J2で280試合出場、47得点、カップ戦39試合出場3得点、天皇杯27試合出場2得点、ACL5試合出場、1得点。北朝鮮代表にも選出された。

 クラブを通し「少しさみしい思いもあるが、やり切ったという気持ち。サッカーを楽しみながらここまで続けることができた。喜びや悔しさを感じながら、成長させてもらった。サッカーの出会いとご恩で歩んでこられたので、これからもサッカーに関わっていきたい」とコメントした。

「たくさんのリャンダンスありがとうございました」梁勇基選手コメント

 梁勇基選手のコメントは次の通り。

 私、梁勇基は、今シーズン限りでの現役引退を決断しました。少し寂しい思いもありますが、自分自身やり切ったという気持ちです。

 ベガルタ仙台で通算18年、サガン鳥栖で2年、関わってくださったすべてのみなさまに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 2歳からボールを蹴り始めて、ここまで約40年、サッカー漬けの生活を送ってきました。ご指導いただいた指導者のみなさま、共にサッカーを楽しんだ仲間たち、そして、さまざまな面で支えてくださった方々のおかげで、サッカーを楽しみながらここまで続けることができました。

 2004年、ベガルタに加入した当時は、まさか自分が40歳を超えてプレーできるとは想像できませんでした。引退を決めた今振り返ると、改めて自分は本当にサッカーが好きだと再確認しました。楽しいだけではなく、サッカーを通じていろいろな悔しさも味わいましたが、それを反骨心に変えていったからこそ、ここまでがんばってこられたのだと思います。

 サッカーというものに出会えたことが「幸運」でした。いろいろな喜びや悔しさを感じながら、自分自身もサッカーに成長させもらったと感じています。

 サッカーボールを与えてくれた、アボジ(父)、オモニ(母)に感謝しています。そして、20年間支え続けてくれた妻と、かわいい4人の息子たち、たくさんのパワーをありがとう。

 サポーターのみなさま、たくさんのリャンダンスありがとうございました、そしてお疲れさまでした。私の背中を押して、本当にたくさんのパワーを与えてくれたのは、声だけではなく全身で応援していただいたみなさまです。スポンサーさまも含め、新人のころからお世話になっている方や、移籍しても応援いただける方など、いろいろな形での数えきれないご支援、本当にありがとうございました。

 サッカーからもらった出会いとご恩のおかげでここまで歩んでくることができたので、これからの人生もサッカーに関っていきたいと思っています。

 これからも、梁勇基をよろしくお願いいたします。

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