世界的に珍しいのに「知らない日本人が多い場所」が話題 地元民も「住んでいるのに知らなかった」

知らない日本人が多い「千葉の名所」がX上で話題になっています。 投稿したのは、Xユーザーの@YSNR_YSDさん。 【写真2枚】世界的に珍しいのにあまり知られていない「千葉の名所」を見る 当ポストは2023年12月18日時点で3万4000件を超えるいいねを集めており「ボタン電池みたい」「千葉に住んでるけどどこにあるか知らなかった」と多くの反響が寄せられています。記事後半では千葉の名所までの交通費についても紹介します。 ※投稿された写真は【写真3枚】をご参照ください。 ※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております。 ※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

「知らない人が多い」という、千葉県の世界的名所が話題に

「世界的にも超珍しいスポットなのに絵面が地味過ぎて日本人も知らない人が多い所」そんなコメントとともに投稿されたのは、一枚の写真でした。 そこに写っているのは、穴の開いた地層らしき場所。上部には草木が生い茂っており、閑静な雰囲気です。 パッと見ただけでは「ここはどこだろう?」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこちらの地層は、「世界的に認められた有名スポット」だったのです。

世界で使われる地質年代に仲間入りした「チバニアン」

大きな話題となったのは、千葉県市原市田淵に存在する「チバニアン」として知られる地層です。 こちらの地層には、もっとも新しい「地磁気(地球が持つ固有の磁場)逆転」の記録が残っており、令和2年1月に「時代をわける境界がよくわかる地層」として世界的に認められました。 地球の時代をわけるときには「地磁気が逆転した時期」を用いることがあり、地質年代のうちの一区分を「チバニアン」と呼ぶことが決定しました。地質年代には「ジュラ紀」「白亜紀」など、名前が決まっている時代が多くありますが、まだ名前が決まっていない時代も存在。そのうち、これまで名前がなかった「約77万4千年前から12万9千年前まで」がチバニアンという名前の地質年代になりました。 地質年代の名前の由来に日本の地名が用いられたのは初のことだそうです。このことからも「チバニアン」がいかに名高い場所かがわかりますね。 ちなみに「地磁気の逆転」について掘り下げると、現在地球上では「北極側がS極、南極側がN極」となっていますが、地球上の歴史の中では逆転を繰り返していることがわかっています。チバニアンの地層は、この地磁気の逆転を証明しているというわけですね。

「そういえば行った事がないな」と足を運んだ

@YSNR_YSDさんに「チバニアン」に足を運んだ経緯について尋ねると「そういえばまだ行った事なかったなぁとツーリングがてら行ってきました」と教えてくれました。 また、ほかの観光客の状況については「早朝でしたので来た時は自分1人でしたが、帰る時には2名ほどライダーが来てましたね」と話してくれた@YSNR_YSDさん。 続けて「立地的にバイクで訪れる人が多いのかもしれません」と教えてくれました。

地層見学の際は「チバニアンビジターセンター」の利用も可能

国指定天然記念物としても認められている、養老川流域田淵の地磁気逆転地層(チバニアン)。周辺には「チバニアンビジターセンター」が設置されています。 チバニアンビジターセンターでは、チバニアン時代の地層や環境について学ぶことができます。 地磁気逆転の仕組みなどに関しても、展示や映像で知ることができ、地層見学の前に足を運ぶのにピッタリの施設です(養老川の増水状況によっては、地層に立入不可の場合も有り)。 なお、東京駅から「チバニアンビジターセンター」までは、電車を利用して2時間半から3時間程度で訪れることができ、交通費はおよそ2100円から2300円となっています。

「知らない」との声が続出したチバニアン

いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「意外と知られていない千葉の名所」を紹介しました。 ポストには3万件を超えるいいねのほか「千葉在住だけど、どこにあるか知らない」「知りませんでした、勉強になった」といったコメントが多く寄せられていました。 気になる方は、チバニアンに足を運んでみてはいかがでしょうか。

参考資料

 ・@YSNR_YSD  ・千葉県 誕生! チバニアン  ・市原市 国指定天然記念物「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」仮設ガイダンス施設 チバニアンビジターセンター

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