【ニューヨーク=小林泰裕】ホンダの米国法人は21日、自動車部品大手デンソー製の燃料ポンプの不具合により、米国内で「フィット」など計約260万台をリコールすると発表した。現時点で、デンソーの不具合に関連したホンダのリコールは世界で計約450万台に上るとしている。
発表によれば、2017〜20年型のフィットや「アコード」、「オデッセイ」、「CR―V」などが対象となる。燃料ポンプはガソリンタンク内の燃料をエンジンに送る部品。燃料ポンプの不具合により、エンジンが正常にかからなかったり、走行中に停止したりする危険性があるとしている。
ホンダは燃料ポンプの無料交換に応じるが、交換部品の在庫が十分にないため、来年2月以降、段階的に所有者に連絡するとしている。ホンダによれば、この問題に関連して米国内で衝突や負傷の報告は受けていないという。
デンソーの燃料ポンプを巡り、ホンダは今月8日、日本でも「N―BOX」など計約113万台のリコールを届け出た。同様の問題によってトヨタ自動車など各社でリコールが相次いでいる。