山形市の住宅メーカー、クリエイト礼文(れもん)は22日、山形や宮城など7県で2000~20年に引き渡した戸建て住宅など約2800棟について建築基準法違反があったと発表した。国への届け出と異なる方法で外壁工事をしていた。同社は試験結果をもとに安全性に問題はないとしているが、県内の建築物について指導・監督をする県は、早急に改修するように求めている。
同社によると、違反が確認されたのは、山形2177棟、宮城633棟、埼玉7棟、福島2棟、岩手1棟、秋田1棟、栃木1棟の7県計2822棟。うち戸建て住宅は2742棟だった。建物の外壁に防火用の断熱材と石膏(せっこう)ボードを入れる施工方法で国から認定を受けていたが、一部の外壁に入っていないことが売り主からの指摘をきっかけに判明した。社内の指示などに不備があったという。9月以降、県を通じて国土交通省に違反を報告した上で、調査と改修工事を進めている。問い合わせは、同社の窓口(0120・656・043)。(小川尭洋)