2023年もガジェット界は大盛況でしたね。
名品で定番のガジェットは良い感じに進化したし、サプライズなガジェットもちらほら出てきました。
パワフルなシリコンを搭載したMacBookに、iPhone 15のアップグレードも良かったし、Google Pixelは、どんなに微妙な被写体でもAIで魔法のように補正できるようになり、Steam Deck OLEDというゲーミングPCの「王者」の地位を脅かすようなものも登場しました。
さらにいくつかは、より斬新でアナログなデザインアプローチを採用したもの見かけるようになりました。Teenage Engineeringのポケットサイズのマイクとレコーダーは、シンプルな美しさを思い出させてくれるガジェットで印象深いものでした。
米ギズモードによる2023年のベストガジェット、ずずんとご紹介していきましょう。
- 1. Steam Deck OLED
- 2. Meta Quest 3
- 3. Apple Macbook Pro 16-Inch With M3 Max
- 4. OnePlus Open
- 5. Freewrite Alpha
- 6. Anker Powerhouse 767 Portable Power Station
- 7. Google Pixel Tablet
- 8. Pixel Watch 2
- 9. Apple iPhone 15
- 10. Sony WF-100XM5
- 11. Google Pixel 7a
- 12. Sonos Era 300
- 13. Anbernic GR35XX
- 14. Teenage Engineering CM-15 and TP-7
1. Steam Deck OLED
Valve「Steam Deck OLED」のOLEDディスプレイの美しさは、オリジナルのSteam DeckのLCDディスプレイと比較にならないくらいレベルアップ。一度このOLEDディスプレイを体験してしまうと、前のLCDディスプレイ戻るのが無理になりました。
大きなOLEDディスプレイ、改善された熱管理、そして約30%長持ちするバッテリー、軽量化などなど、初代のSteam Deckの改善点をほぼ解消してきて最高な仕上がりでした。 Steam Deck 2の噂もあってますます見逃せません。
2. Meta Quest 3
販売数は想定より下回っているかもしれませんが、それでもMeta Quest 3は、それでも、一般消費者が購入できる価格帯の中で最高のVRヘッドセットであることは間違いありません。
特筆すべきは、完全にワイヤレスかつ、インサイドアウトのハンドトラッキング機能を備えていること。部屋にベースステーションを設置する必要もありません。
さらにMeta Quest 3には、MR(複合現実)を体験するための素晴らしいコンテンツが豊作です。リビングルームをジムや戦場に瞬時に変えてしまう体験は、一度は試してみてほしい!
3. Apple Macbook Pro 16-Inch With M3 Max
ProモデルのMacBookは、最近主これといったアップデートがありませんでした(特に見た目)。
でも今年のProモデルの最新バージョンはMacBook史上最もパワフル。特に16インチMacBook Proに搭載されたM3 Maxチップの威力は素晴らしく、難しいレンダリング作業や、リソースを食うようなゲームもスムーズに処理できるようになりました。2023年は2つのMacBook Pro のモデルがリリースされましたが、M3チップを搭載した最新モデルは、前モデルよりもずっとパワフルでした。
またスペースブラックカラーも良きです。ノッチは早く無くして欲しいのは変わらないのですが、パワフルなラップトップを求めているなら、とてもオススメです。
4. OnePlus Open
折りたたみ式デバイスが注目を浴びた1年でした。
今年はMotorolaやGoogleが、初めて折りたたみ式デバイス市場に製品を投入し、結果はまちまちでした。この市場はサムスンが一歩リードしていますが、2023年は5世代目のGalaxy FlipsとFoldsが登場。
One Plusからは「OnePlus Open」が登場、シンプルでシュッとしたデザインを採用し、他社の製品とは一線を画しています。
巨大なOnePlusのカメラですが、クオリティの高い写真が撮影できます。さらにお値段も比較的お手ごろなのも魅力的。リリース時の基本価格が1,700ドル(約24万円)で、サムスンやGoogleの1,800ドル(日本価格はGalaxy Fold 5が29万8200円、Pixel Foldが25万3000円)よりもわずかにお安いのです。折りたたみ式デバイスはまだまだ発展途上ですが、OnePlusは他社に一気に追いついた印象です。
5. Freewrite Alpha
Freewrite Alphaは、価格が350ドル(約5万円)のシンプルで使いやすい入力専用のeタイプライターです。
とても軽く、バッテリー寿命も長く、小さなスクリーンにはバックライトはないものの、むしろそのおかげでタスクに集中する効果がある。しかしこの製品の主役はキーボード。Kailh Choc V2スイッチを搭載したキーは、本物のタイプライターのような感触です。
最先端のデバイスに溢れているこの世界で、Freewrite Alphaのような製品をオススメするのは不思議に思うかもしれませんが、プラスチックのボックスに処理能力を詰め込むことよりも、重要なUXも存在するということです。
6. Anker Powerhouse 767 Portable Power Station
とにかくでかいし高い。でも昨今、異常気象が増加する中で、停電リスクに備えて強力なポータブルバッテリーの必要性が高まっています。 Anker PowerHouse 767 は2,000ドル(日本では29万9900円で販売)の、短期間の災害に対する保険代わりになります。
Anker史上最大バッテリーで、2048Whの容量。米ギズモードのテストでは、ラップトップや携帯電話など、電化製品を充電するのに必要なすべてのポートが含まれていて、実用性も実証済み。冷蔵庫を34時間稼働させることもできました。
このバッテリーだけで家全体の電力を数週間にわたって供給することは不可能で、1日持つ程度ですが、デバイスの画面やモバイルアプリを通じてユーザーに残電量を示したりするUXは印象的でした。
7. Google Pixel Tablet
iPadの新作が登場しなかったからか、今年はタブレット分野の競争は緩めでしたね。
いつもならサムスンが最有力候補になるところですが、2023年はGoogleの初のPixel Tabletがかなり見込みがあることが証明されました。付属キーボードもなければ、ディスプレイのリフレッシュレートが60Hz縛りではあるものの、スマートホームとの融合と付属のドックという他にはないUXで、サムスンのTab S9 UltraやTab S9 FEを打ち負かすことができました。
本質的にはGoogle Nest Hub Maxのアップグレードと言えるのですが、専用ドッグに接続すると、他のNest Hub製品と同じような使い方ができるうえに、タブレットとしても使えるとあれば、用途は2倍、革新的といえます。
高品質のタブレットを求める人には不向きですが、ここ数年、タブレット分野で目新しい技術革新がなかった中で、このGoogleの新しいアプローチはなかなか良いと思いました。
8. Pixel Watch 2
Pixel Watch 2がこれほど気に入るとは思っていませんでした、だって去年のモデルと大差ないと思っていたから。でも、性能とセンサーの改善が素晴らしかったですね。
GoogleのPixel Watch 2は、通知を確認して、心拍数のデータもとれる、スタイリッシュなウェアラブルデバイスです。
9. Apple iPhone 15
最上位版であることや、機能にこだわりがないなら、iPhone 15は、コスパが良い最良の選択肢のひとつです。
サイズは2種類、パステルカラーのオプションもありますし、ProモデルでなくてもDynamic IslandとUSB-Cが搭載されているだけで十分です。
10. Sony WF-100XM5
SonyのWF-1000XM5 は頂点レベルの音質とノイキャン性能をもつワイヤレスイヤホンで、再びお気に入りとなりました。改善されたアクティブノイズキャンセリング機能(ANC)、調整可能なイコライザー、そして同じ300ドル(約4万3000円)の価格帯でテストした他のワイヤレスイヤホンを圧倒する音質など、とっても充実しています。
11. Google Pixel 7a
せっかくのデビューから半年後に中級モデルのいとこに抜かされてしまうのは悲報…でもありつつ、Google Pixel 7aが、優れたスマートフォンであるという証拠でもあります。
この価格レンジでこのカメラ品質、フラッグシップモデルと同じチップを搭載し、500ドル(約7万1000円)以下でワイヤレス充電機能を備えた数少ないスマートフォンなので、コスパは非常に高いモデルです。
12. Sonos Era 300
Sonosは今年、新しく「era」でスマートスピーカーラインナップを一新。
Sonos Era 300は、大型のAtmos対応のスピーカーで、低音量でも存在感のあるパワフルなウーファーとサウンドを届けてくれます。Era 100とEra 300は、簡単に修理できるように再設計されましたが、Sonosのデバイスは、依然としてAppleのエコシステムの内でもっとも良いパフォーマンスを発揮します。
13. Anbernic GR35XX
Anbernic RG35XXは、かつてゲームボーイを愛していた人なら、ノスタルジーを彷彿とさせるものがあります。PS1の初期のタイトルまで、何千ものレトロゲームをエミュレートできるようになっています。ただし、エミュレートに慣れている人じゃないと設定に少し手間取るかもしれません。
14. Teenage Engineering CM-15 and TP-7
Teenage Engineering はプロダクトに妥協しないことで有名ですが、最新デジタルテープレコーダーTP-7の最大の特徴は、Appleの初代iPodに採用されていた、メカニカルホイールのようなクリックホイールのデザイン。
一見、金持ちのおもちゃのようですが、1499ドル(約21万3000円)分の品質の高さです。まずシンプルに、使って楽しい。クルクルと回転するホイールを自由自在にいじって再生スピードを調整したり、サイドのロッカー・パドルを使って後方にスクロールすることもできます。
また高品質の録音マイクもいくつか搭載されていて、音声でも音楽でも、近くにある微妙な音のニュアンスを拾ってくれます。テープレコーダーの割にやり過ぎでは? だがそれが良い!