観光パンフ、2000円分クーポン券付き 宮城・塩釜市が作成 63店で利用可能

エネルギー価格高騰などの影響を受ける地域経済を支援しようと、宮城県塩釜市は、市内外からの誘客と消費拡大を促す「塩竈(しおがま)に寄ってけさいん観光プロモーション事業」を始めた。塩釜と松島町、仙台市太白区秋保地区の宿泊施設の利用者に対する観光PRとして、塩釜の参加店で使える2000円分のクーポン券付きパンフレットを配布する。

20の宿泊施設で配布 誘客と消費拡大促す

 パンフは塩釜の見どころやグルメ情報を盛り込み、A5判14ページの小冊子。500円分4枚つづりのクーポン券が付く。計1万5000部を用意し、宿泊施設でチェックイン時などに1組につき1セットを渡す。

 3地域計20の宿泊施設で配る。内訳は塩釜5カ所、松島13カ所、秋保2カ所。16日に始め、来年2月28日までの予定だが、各施設でなくなり次第終了する。

 クーポン券は塩釜の飲食店や小売店など63店で、2月29日まで利用できる。パンフのQRコードを読み取り、アンケートに答えると、抽選で35人に旅館の宿泊補助券や塩釜水産物仲卸市場の商品券、すし食事券、地酒3本セットが当たる。

 パンフの配布事業はコロナ下の2020年に始まり、4回目。前回(22年10月~23年2月)のクーポン券の利用率は26・9%だった。今回は宿泊施設に加え、市外での物産フェアや観光PRイベントでも配る。

 佐藤光樹市長は「市内の観光客はもちろん、松島と秋保の宿泊施設の利用客にも帰りがけや旅行の途中に寄ってもらい、塩釜でおいしい物を食べたり、買い物を楽しんだりすることにつなげたい」と狙いを話す。

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