雪が足りない!宮城県内のスキー場、10ヵ所中7ヵ所営業できず 稼ぎ時の年末年始「天気だけはどうにもならぬ」

雪不足でスキー場が頭を抱えている。3日現在、県内10カ所のうち7カ所が営業しておらず、残る3カ所も全面滑走には至っていない。関係者は「年末年始が稼ぎ時なのに…」と恨めしそうに空を眺める。

営業中の3ヵ所も一部のゲレンデのみ

 例年約3万2000人が訪れる白石スキー場(宮城県白石市)は元日から営業を取りやめた。気温上昇で融雪が進んだといい、3日の積雪は10センチ。センターハウス前は地面が顔をのぞかせている所もある。

 ゲレンデづくりに適した湿った雪は昨年12月初めに降ったきりという。人工降雪機はあるが、気温が安定しないと使用できない。川村祐介支配人(37)は「ここ数年はスキー客が増え、インバウンド(訪日客)も来る。6~8日の連休は営業できるようにしたい」と話す。

 隣接する七ケ宿スキー場(七ケ宿町)は人工降雪機がなく、今季は12月24、25日の2日間の営業にとどまっている。関係者は「雪が降ればすぐに営業を再開したい」と降雪を願う。

 営業しているスプリングバレー仙台泉スキー場(仙台市)、みやぎ蔵王えぼしリゾート(蔵王町)、すみかわスノーパーク(同)の3カ所もゲレンデが限られる。このうち、今季8万2000人の来場を見込むえぼしリゾートは人工降雪機を10台以上稼働させ、石子ゲレンデなど9コース中3コースで営業する。

 運営する宮城蔵王観光(蔵王町)によると、年末年始の来場者は例年より3割ほど少ない。門脇次男社長(66)は「天気だけはどうにもならない。今月中旬以降は降雪の予報もあり、それまでゲレンデをしっかり整備して頑張っていく」と巻き返しを誓う。

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