能登半島の津波浸水域100ヘクタール超 国交省「全容把握はまだ」

1日の能登半島地震で発生した津波による浸水面積が、石川県珠洲(すず)市と能登町で少なくとも100ヘクタール超に及んでいることが国土交通省の分析でわかった。 【画像】「人工地震」と一緒に使われた単語は「陰謀(論)」が約11万6千件で最多だった。SNS分析ツール「ブランドウォッチ」を使用  同県の防災ヘリが上空から撮影した画像を元に、国交省が8カ所の浸水面積を割り出した。珠洲市の4カ所で62ヘクタール、能登町の4カ所で44・8ヘクタール。建物の被害や浸水の深さは不明という。  今回の地震による津波は北陸地方の日本海沿岸を中心に観測されていることから、国交省の担当者は「まだ全容がつかめておらず、津波浸水域はさらに広がる可能性が高い」とみる。  国土地理院などが公表した被災後の空撮写真によると、珠洲市の鵜飼(うかい)漁港近くの集落では、濁流が入り込んで家々が傾き、がれきが散乱。同市の飯田港では、転覆したり岸壁に打ち上げられたりした船が確認できる。  海上保安庁は4日、珠洲市で津波に流された行方不明1人を捜索中と明らかにした。今回の地震による津波での行方不明者は初めてだという。(矢島大輔)

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