「独身を貫くものとばかり思っていたから、報道で結婚を知ってビックリしました。そもそも、恋人がいる雰囲気すらありませんでしたから……」。“TBSのエース”安住紳一郎アナウンサー(50才)の“元日婚”発表には、彼の知人でさえ面食らったという。1997年にTBSに入社した安住アナは、これまで浮いた話は聞こえてこず、仕事一筋。担当してきた番組も『はなまるマーケット』(1997年~)、『さんまのSUPERからくりTV』(1999年~)、『ぴったんこカン・カン』(2003年~)など人気番組ばかりで、押しも押されもせぬ“エースアナ”だ。
【写真】ビジネスバッグを手持ち、パーカのフードをブルゾンに乗せた安住紳一郎アナ。他、光沢ある黒革靴でタクシーを降りる夜の安住アナも
「安住さんはアナウンス力だけでなく、番組をまとめるMC能力もズバ抜けて高い。『ぴったんこカン・カン』で大物ゲストを“ちょっとけなしてもてなす”話術は、安住アナにしかできないと評判でした。でも成功の陰ではすごい努力をしていて、若い頃は自宅に11台ものテレビを設置してあらゆるテレビ番組を研究していました。たまの休日も下準備に充てるほどの仕事人間です」(TBS関係者)
2021年10月からは朝の情報番組『THE TIME,』で総合司会を務め、TBSの“朝の顔”という称号も加わった。もちろん社内での評価も高く、スピード出世を繰り返し、ついに2023年7月、役員待遇に昇任。現役アナが役員待遇となったのは、同局では初めてのことだ。
「毎週月曜から木曜までは深夜2時に起きて、朝5時20分から『THE TIME,』に出演。さらに土曜の夜は『情報7daysニュースキャスター』、日曜午前にはラジオ『安住紳一郎の日曜天国』と、週に6日も生放送に出ずっぱりなんです。
唯一の休日である金曜日も、後輩の相談に乗っていたりと、プライベートはほとんどないように見えました。傍目にも女性とつきあっている暇なんてなさそうでしたし、てっきりひとりで生きていく覚悟を決めているものだと思っていました」(前出・安住アナの知人)
人気アナが人知れず人生の伴侶に選んだのは、いったいどんな女性なのか。安住アナが明かしたお相手は、12才年下で元タレントの西島まどかさん(38才)。15年ほど前に、羽田空港でお弁当を長時間物色している西島さんに安住アナが声をかけたのがきっかけだったという。
西島さんは安住アナと同じ北海道出身。高校卒業後、2007年に28代目の「宝くじ幸運の女神」という、宝くじのイメージガールに選ばれたことで芸能界に入った。
「『幸運の女神』の任期は1年で、退任後はキャスターを目指し上京した。スラっとしたスタイルの美人で、人当たりもよく努力家。すぐにTBSの『関東地方あしたのお天気』でお天気キャスターの仕事が決まりましたが、薄給だったため、アルバイトでマッサージ店の受付をしていました。
2009年に『競馬中継』(BSフジ)のキャスターに抜擢されると、競馬に詳しくなかった彼女は猛勉強。気づけば誰よりも豊富な知識を身につけて、スタッフの信頼を得ました」(テレビ局関係者)
2014年からはグルメ番組『夕焼け酒場』(BS-TBS)のレギュラーとなり、きたろう(75才)と一緒に各地の居酒屋をめぐり歩いた。お酒が入ると赤ら顔になり「おいしい」とおつまみを頬張る西島さんはファンの間で「居酒屋の女神」と呼ばれて人気者となったが、2021年12月25日の放送を最後に降板。さらに同日、自身のSNSで年内での芸能活動引退を発表した。
「当時、彼女は表向きには“次のステージに進むため”と説明していましたが、ちょうど『THE TIME,』がスタートして2か月が経った頃で、安住さんはかなり疲弊していた。いま思えば、西島さんの引退は、安住さんを支えるためだったのでしょう」(前出・安住アナの知人)
安住アナは、過去に女性関係がまったくなかったわけではない。
「忙しい合間を縫って、同僚が企画した合コンに参加していた時期もありました。でも、意気投合した女性とデートの約束をしても、仕事の都合でドタキャンせざるを得ない状況が続いたそうです。“恋人よりも仕事優先”という考えなので、交際に発展しても長続きしなかった。結婚願望もなく、“掃除とか洗濯とか、身の回りのことだけやってくれる人がいればいいや”なんて口にしていた時期もありました」(別のTBS関係者)
そんなときに目の前に現れたのが、西島さんだったのだろう。ふたりの仲を知る数少ない関係者によれば、西島さんは安住アナの“仕事最優先”の性格も理解し、とことん彼に尽くしてきたという。
「『夕焼け酒場』に出演していた頃の西島さんは、親しい人に“恋人いますよ”“つきあうと長いタイプなので”と言っていたものの、絶対にカレの素性は明かさなかった。外でのデートもがまんして互いの自宅での“おうちデート”ばかりでも、一切文句を言わない。同棲も求めず、ずっと安住さんの“謎の私生活”を支えてきたわけです。まさに“プロ彼女”ですよ」(西島さんの知人)
安住アナを陰で支えることに徹した西島さんだが、ひとつだけ積極的だったのが食生活だった。多忙ゆえ「オール外食」と公言する安住アナの健康面が気がかりだったのだ。
「西島さんは日本炊飯協会の『ごはんソムリエ』の資格を持っていて、日本全国のおいしいお米を取り寄せては自宅の土鍋で炊き上げ、その様子をSNSにアップしていました(現在は削除済み)。きっと炊き立てのお米と手料理で安住アナの健康面をサポートしていたのでしょう。疲れ気味だった安住アナですが、ここ数年は“肌艶がいい”とアナウンス室で話題になっていたくらいです」(前出・TBS関係者)
彼女の献身ぶりは、安住アナに心境の変化をもたらしていた。西島さんが芸能活動を引退して1年が経とうとしていた2022年9月、安住アナは『Oggi』10月号(小学館)のインタビューでこう語っていた。
《後輩も育ってきたので、そろそろ家庭を持つ準備をしようと思います》
「いまの自身の生活を支えてくれているのが西島さんだということを、安住さんは実感していたようです。出会って15年、気づけば彼女も30代後半に差し掛かった。自分のために耐え忍んでくれた彼女の気持ちに応えたいという考えが大きくなっていったようです」(前出・安住アナの知人)
安住アナの結婚を知った旧知の羽鳥慎一アナウンサー(52才)が祝福の連絡をすると、こう返信があったという。
「こんな人生になるとは思っていなくて、自分でも驚いています。(中略)私生活がガタガタなので、人としてこれで少しはまともになれるといいなと思います」
これからは仕事だけではなく、家庭も大切に──。
※女性セブン2024年1月18・25日号