田中角栄元首相の「目白御殿」全焼、田中真紀子元外相「仏壇に線香上げていた」…昭和政治の舞台

8日午後3時15分頃、東京都文京区目白台の田中角栄元首相の自宅だった住宅から出火。木造2階建て約800平方メートルが全焼したほか、敷地内の平屋建て住宅の一部や雑木林の下草も焼けた。

 警視庁大塚署幹部によると、出火当時、敷地内には角栄氏の長女の田中真紀子元外相(79)と夫の直紀元防衛相(83)がいたが、避難してけがはなかった。真紀子氏は「仏壇に線香を上げていた」と説明しているといい、大塚署が詳しい出火原因を調べている。

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 現場はJR目白駅から東に約1・5キロの住宅街。近くには日本女子大のキャンパスや区立運動公園がある。

東京都文京区目白台の田中角栄元首相邸(読売ヘリから1997年6月7日撮影)
東京都文京区目白台の田中角栄元首相邸(読売ヘリから1997年6月7日撮影)
文京区目白台の田中元首相邸の全景(読売ヘリから。1994年9月26日撮影)
文京区目白台の田中元首相邸の全景(読売ヘリから。1994年9月26日撮影)

 公園の管理人の男性(49)は「木々の合間から住宅が激しく燃えているのが見えた。公園内もひどい煙だった」と話した。

 旧田中邸は「目白御殿」と呼ばれ、往時には政治家や陳情客らが出入りし、昭和政治の舞台となった。

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