ダウンタウン松本人志(60)の活動休止発表を受け、芸能関係者やTVタレントがざわついている。週刊文春の報じる性加害疑惑を松本サイドは全面否定、裁判で争う構えだが、彼らの最大の注目点はそこではない。
島田洋七が「もう少し漫才を真剣にやっていたら」と嘆くオリラジ中田と島田紳助の器量の違い
松本はフジテレビ系「まつもtoなかい」など7本のレギュラー番組にCMと超のつく売れっ子。本人は昨年3月まで隔週でコメンテーターを務めていた日曜朝のフジテレビ系「ワイドナショー」には出演するとSNSで宣言しており、どの番組が打ち切りで、継続ならどうなっていくのか、そのあたりでドタバタ劇が展開されているのである。
松本はまた、2025年に開催予定の大阪・関西万博のアンバサダーを務めているが、大阪府の吉村知事は「アンバサダーの活動も休止になると思う」とコメントした。
紀藤正樹弁護士は活動休止した松本が注力するとしている裁判について、SNSでこう書き込んだ。
《松本氏からの名誉毀損の裁判は確定まで5年はかかるでしょうし 逆に被害者側から訴えられる可能性もあり、さらに裁判が長期化する可能性もあります》
松本サイドは松本の性加害疑惑を報じた週刊文春との司法対決に注力するとされる。それが仮に5年もの長期になるとすると、その間、空位になる芸能界でのポジションはどうなっていくのか。
「コンプライアンス重視が求められる中、裁判の結果いかんにかかわらず、松本さんの地位が危うくなっているのは確かでしょう」と、大手代理店出身の広告プロデューサーはこう言う。
「昨年はジャニー喜多川氏による連続性加害事件で、世間はそうした蛮行が横行していた芸能界への不信感を募らせました。今回の松本さんの疑惑では、芸能界やメディアが同じような性加害騒動に向き合い、どう変わったかが問われる試金石のようにみられているのではないでしょうか」
性加害の現場になった高級ホテルのスイートルームへ女性をアテンドしたと報じられた、お笑いコンビ「スピードワゴン」の小沢一敬(50)に対し、NHKが小沢が司会のEテレ番組の放送を見合わせたのも、世間の目を気にしてのものだろう。となると、松本が裁判で完全シロになろうと、「お帰りなさい」と松本を出迎え、ポジションを復活させるTV番組があるか疑問符がつく。
■ポスト松本は誰だ?
ベテランのスポーツ紙芸能記者の見方はこうだ。
「TVタレントとくにお笑いは勢力図が一気に変わっていくでしょう。2011年の島田紳助さんの引退劇を思い起こす関係者もいますね。記者会見して黒い交際疑惑を認め、引退することで幕引きをはかった。業界は大騒ぎになりましたけど、空位はあっという間に埋まり、何ごともなかったかのように今もテレビ番組は流れています」
松本が席を立ったザブトンに座るのは誰か。