住みたい田舎、宮城・栗原市が初の全国1位 24年版総合部門 人口5万人以上10万人未満の市対象のランキング

子育て支援や移住相談評価

 地方移住をテーマにした雑誌「田舎暮らしの本」の「2024年版『住みたい田舎』ベストランキング」で、栗原市が人口5万人以上10万人未満の市を対象にした全国の総合部門で初の1位に輝いた。充実した移住相談会や子育て支援などが評価された。

 移住支援や育児、医療など278項目のアンケートに基づき、出版元の宝島社が独自に採点。回答があった全国587市町村のうち、人口5万人以上10万人未満の市は104で、世代別でもシニア2位、子育て9位、若者10位と、いずれもトップ10入りした。

 人口規模の区分がない東北(74市町村)のランキングでも総合部門で3年ぶり3度目の1位を獲得。他の部門はシニア1位、子育て3位、若者8位だった。

 栗原市は2013年度から移住定住に力を入れ、支援制度を利用して移住した人は4日時点で832人。市は本年度、新型コロナウイルスの5類移行に伴い、仙台や東京などで40回以上の移住定住イベントを企画。「くりこま夜市」を再現したブースなど工夫した取り組みも好評だった。

 佐藤智市長は「引き続き子育て支援策を充実させ、IターンやUターンの移住を促す施策を打ち出したい」と話す。ランキングは4日発売の同誌2月号に掲載された。

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