米メタは9日、写真投稿アプリ「インスタグラム」やフェイスブックで、未成年者のための安全対策を強化すると発表した。18歳未満の利用者が見られる投稿を制限する。米国ではSNSの若者への心理的な悪影響が社会問題となっており、メタが対応を迫られた。
マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が今月下旬、連邦議会の公聴会でSNSの若者への影響に関して証言する予定で、今回の対応で批判をかわす狙いがあるとみられる。
安全対策の主な内容としては、インスタやフェイスブックで自傷行為に関する投稿を未成年の利用者に見せないようにする機能を導入するほか、自殺、自傷行為、摂食障害などに関する投稿を検索しても表示させず、専門家の支援に関する情報を提供するという。また、有害投稿への接触を減らすため、プライバシー設定の変更を促す通知も新たに始める。