パナソニック、Amazonと提携。テレビを「Fire TVベース」に。録画機能などはパナが実装

米国時間の1月8日、パナソニックはCES開催前のプレスカンファレンスにて、Amazonとの提携を発表した。

2024年発売の同社製テレビは「Fire TVビルドイン」となり、Alexaやアプリの活用を含め、Fire TVの機能が利用可能になる。Fire TVビルドインのモデルはグローバル・フラッグシップモデルから始まり、順次機種を拡大していく予定。日本でも導入が予定されている。

会場に展示されたパナソニックの新テレビ。OSがFire OSベースになり、Fire TVの機能がそのまま組み込まれる

Fire TVをビルドインしたテレビはすでに多数の企業から売られており、特にアメリカ市場では安価なものが多い。日本の場合には2022年から、ヤマダホールディングスと提携して「Fire TVスマートテレビ」が展開されている。今回のパナソニックの展開は、それに続くものとなる。

パナソニックのプレスカンファレンスには、AmazonのFire TV担当バイスプレジデントのダニエル・ラウシュ氏も登壇した。

プレスカンファレンスにはAmazonのTV担当バイスプレジデントのダニエル・ラウシュ氏も登壇

ラウシュ氏によれば、「このアライアンスは全世界的なもので、順次各国向けのテレビに導入されていく」という。その中にはもちろん日本も含まれる。

パナソニック エンターテインメント&コミュニケーションの代表取締役社長・CEOの豊嶋明氏

パナソニック エンターテインメント&コミュニケーションの代表取締役社長・CEOの豊嶋明氏は、会場で取材に以下のように取材に答えた。

「消費者のテレビの見方は変化している。そこに対応していくには、Fire TVを活用すべきと考えた。OSとしてはFire OSを採用するが、その上には、Amazonと協力し、パナソニック独自の価値や機能を搭載していく。単にFire TVを組み込んだわけではない。日本向けでは録画機能や高画質化など独自の要素も多いが、そうした部分はFire TVの中にパナソニックが実装、パナソニックの価値とFire TVの価値を1つのものにして提供する」

日本向け製品の発売時期や価格などは明らかになっていないが、パナソニックのテレビが今年大きく変わることだけは間違いない。

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