台東区の上野公園で、1月8日まで開催された、全国各地の牡蠣を味わえるイベントの参加者が、相次いで体調不良を訴える事態となっています。台東保健所は、提供された牡蠣が原因の可能性が高いとみて、調査しています。
来場者:「お店全制覇したし、これからもっと食中毒の症状悪化しそう」「蒸し牡蠣が普通にほぼ生で意味わからんと思ってた」
上野公園の噴水広場で、1月6日から8日の3日間にわたって開催された「牡蠣フェス」。その参加者たちから、体調不良を訴えるSNSの投稿が相次いでいます。
参加者によりますと、全国からの産地直送の牡蠣が提供された会場では、席がほぼ満席になるなど、多くの人でにぎわっていたということです。
記者:「イベント終了から3日が経った1月11日時点で、台東保健所には、十数件の体調不良を訴える連絡が入っているということです」
これまでに台東保健所には、イベント参加者から下痢や嘔吐、発熱といった症状を訴える連絡が十数件寄せられていて、今後も増えることが懸念されています。
実際にノロウイルスが陽性と診断された参加者は…。
来場者:「食べたものとしては、牡蠣のバター焼きであるとか、牡蠣のグラタンを食べました。牡蠣のバター焼きについてちょっと温かくなかったんですよね。一瞬大丈夫かなと思ったんですけれど、皆さん食べていたのでそのまま食べちゃった。8日に参加したんですけれど、10日の午前中に体調不良で目が覚めまして、すぐに病院の方に行ったところ、便検査の結果ノロウイルスであると判明しました」
台東保健所は「会場内で提供された牡蠣が、食中毒の原因である可能性が高い」とみて、参加者から話を聞くなど調査を続けています。