ｅスポーツ事業などを手がけるイーデックス（仙台市）は、アパートやマンションの賃貸物件に高性能パソコンを設置し、ゲームや動画編集などを楽しんでもらうサービス「ｅルーム」を展開している。オンラインゲーム人気の高まりや在宅ワークの普及を背景に、物件の魅力と入居者の満足度を高めるのが狙い。ＮＴＴ東日本宮城事業部と連携して仙台市内に体験ブースを構え、サービスの拡大を図っている。
イーデックスが展開 首都圏や大阪の物件も
イーデックスは２０２２年にサービスの提供を始め、これまでに仙台市内の５カ所の物件をはじめ、首都圏や大阪の計２３の物件に導入した。入居者は毎月の家賃のみで室内に設置されている高性能のパソコン、机やイス、インターネット回線を利用できる。イーデックスは物件の管理者側からサービス料を得る。
動画配信やゲームを実況するインフルエンサー、１人暮らしを始める学生らの入居や問い合わせが多いという。仙台市内の場合、広さ約２０平方メートルのアパートで家賃が月５万円程度の物件などがある。
体験ブースは昨年１２月、若林区五橋のＮＴＴ東日本仙台ショールームに開設。ＮＴＴ東が同２０日に若林区全域と市内の一部地域で提供を始めた最大通信速度が毎秒１０ギガビットの高速通信サービス「フレッツ光クロス」を体験しながら、ｅルームに導入される機器を自由に使うことができる。
イーデックスの堀田翔平取締役（２９）は「入居者のやりたいことを支え、物件の入居率や収益性向上に貢献し、さらに多くの人が満足できるサービスにしたい」と述べた。
体験ブースの開設に携わったＮＴＴ東デジタルコンサルティング部の岡田竜さん（３５）は「入居者のニーズに応える快適な通信環境を体験してほしい」と話す。ブースの見学は事前予約制で原則、不動産関連の事業者や、インフルエンサーなど個人事業主に限る。開館時間は平日午前９時～午後５時。連絡先はイーデックス０５０（１３３１）５７１９。
