タレントのラサール石井が、自身のSNS投稿をきっかけに炎上している。
ことの発端は、1月11日。能登半島地震で被災した人たちの避難先について、岸田文雄首相がXに《ぜひホテルや旅館などへのより安全な環境へ、積極的な二次避難をお願いします》と投稿した。これに対してラサールは12日、同じくXに《被災者にそんな金あるか。だったらあんたが金を出して、旅館やホテルを借り上げ避難民を移動させろ。五輪誘致のアルバム作りみたいに、馳浩石川知事に官房機密費から金出してやらせろ》と、岸田首相や馳浩石川県知事に向けて、怒りの投稿をしたのである。
「内容から推察すると、ラサールさんは『ホテルや旅館の滞在費は被災者の自己負担』と勘違いしたようですね。もちろん、これらの費用は無償です。ラサールさんには、すぐさま『訂正したほうがいい』といったアドバイスの書き込みもありましたが、とき、すでに遅しでした」(芸能担当記者)
この投稿が念頭にあったのか、岸田首相は14日に自身のXを更新、被災者の二次避難を呼びかけるなかで《二次避難について誤解を招きかねない、事実に基づかない投稿が散見されていますが、二次避難先は行政で手配しており、避難者の方にご負担いただくことはありません。その他の誤情報も散見されます。影響の大きいアカウントだから正しいとは限りません。公共機関等からの情報の確認をお願いします》とポストした。
ラサールは14日、Xで《ホテルや旅館が有料であるかのような誤情報を流す結果になりました。被災地の皆様にはただならぬご迷惑をお掛けしたことを深くお詫びします。1日も早く平穏な日々が戻りますことを願っております》と謝罪したが、同日、朝日新聞デジタルが「【連載】受験する君へ」という記事でラサールのインタビューを掲載・配信したことで、またも注目が集まってしまった。
「各界で活躍する方々に、自身の体験談や受験生へのメッセージを聞きました」と連載の説明にはあり、ラサールは《人生で一番勉強したのは、高校受験を控えた中学3年生の時です。》《私立難関校の灘高校(神戸市)を目指してその塾に泊まり込みで勉強しました。》《灘高校は落ちましたが、ラ・サール高校(鹿児島市)は英語がよくできて合格し、進学しました。》などの体験や《『世の中ほど甘いものはない。何回でもやり直せるから頑張れ』。中学時代の塾の厳しかった先生が、別の生徒にかけていた言葉で、強く印象に残っています》と、思い出を語っている。
インタビューの内容は受験生に向けてのエールだが、見出しは皮肉にも「『世の中は甘い』失敗恐れず楽観的に」。そのためSNSでは《「世の中は甘い」楽観的にデマを ラサール石井さん、被災者へ唾を吐く》《確かに、政府批判の為に被災者の皆様の命に関わるようなデマを垂れ流しても罰せられないのは「甘い」ですね》など、批判的なコメントが寄せられている。
「影響の大きいアカウント」であればこそ、間違った情報を流さぬよう気をつけてほしいものだ。