EV普及へ!自治体が充電器増設 国と民間も後押し、一挙8倍の市も

電気自動車(EV)の普及を促すため、愛知県内の自治体が充電器の設置に力を入れている。大府市では、公共施設にあるEV用充電器がこれまでの1基から、8基に増えた。充電インフラ大手のテラモーターズ(東京)など民間や国が、後押ししている。

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 市内で昨年12月に設置されたのは、横根公民館(横根町)など3カ所の計6基。1月に1カ所1基を追加した。民間施設の13基を含めると計21基になり、市はさらに増設を検討する。

 料金は1時間450円。支払いはスマートフォンの専用アプリを使う。1時間の充電で約40キロ走行できる。岡村秀人市長は「市民がEVを利用しやすい環境の整備を進めたい」と話す。【公式】 Lenovo Yoga 6 Gen 8 - ダークティール - 軽量・薄型ノートパソコン

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 大府市は2021年に「(二酸化炭素を排出しない)ゼロカーボンシティーの実現」を宣言。次世代自動車(EVなど)の購入費補助、自宅の給電設備の設置費補助、EVの公用車とバスの採用といった事業を進め、EVの普及を促している。

 ただし公共施設での充電器は15年に設置した1基にとどまっていた。初期費用が1基100万円以上かかり、当時は民間施設で設置が進むという見方があったためだ。

 現在は、国が自治体の後押しに力を入れている。充電インフラの設置を手がける会社は全国に10社ほど。テラ社は大府市と同様、各地の地方自治体と協定を結び、設置や維持にかかる費用を全額負担している。テラ社のこうした費用は、6~7割は経済産業省からの補助で賄い、残りは利用料の一部を収入としている。

 テラ社の担当者は「契約期間は10年。EVの需要は伸びると考えられ、十分採算は取れる」と話す。

■全国では33自治体と協定 設置数は3500基に

 テラ社と協定を結んだ自治体は、県内では大府市のほか、岩倉市と新城市。うち岩倉市は公共施設に12基を設置する予定だ。

 全国では33自治体(昨年12月時点)と協定を結び、別に270の自治体と協議中。設置数は1月には約3500基になる見込みだという。テラ社の担当者は、「充電器が増えればEVで安心して遠方に出かけられる。結果、普及につながっていく」と説明している。

 県内では、「車のまち」豊田市が公共施設32カ所にある40基の大半を自前で整備。耐用年数を超えた充電器の更新も自前でしていた。未来都市推進課は「維持管理が大変なので今後の増設も含め、民間に委ねることを検討している」と説明する。(臼井昭仁)

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