大切な曲を心を込めて歌いたい 森口博子、「復興コンサート」にゲスト出演 仙台で3月

東日本大震災からの心の復興を音楽で支援する「みんなでつくる復興コンサート2024」(TBSラジオ、東北放送主催)が3月10日、仙台市青葉区の東北大百周年記念会館川内萩ホールである。ゲストの歌手、森口博子が河北新報社を訪れ「大切な曲を心を込めて歌いたい」と語った。

 森口と仙台フィルハーモニー管弦楽団が宇宙をテーマに、壮大な楽曲を中心に披露する。指揮は仙台フィルの元副指揮者で、東京佼成ウインドオーケストラ常任指揮者の大井剛史。

 前半は、森口がライフワークにする「機動戦士ガンダム」シリーズのテーマ曲から、自身のデビュー曲「水の星へ愛をこめて」と、ヒット曲「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中」、復興支援ソング「わせねでや」を披露する。

 後半は、仙台フィルによるジョン・ウィリアムズ組曲「スター・ウォーズ」。

 「おおらかな気持ちで、遠くの誰かに思いをはせる場にしたい」と森口。「来場者の皆さんにもドラマがある。喜びと悲しみを私の歌と共鳴させてステージを作り上げたい」と話す。

 曲目の一つ、震災で避難した塩釜市浦戸諸島の女性が作詩した「わせねでや」を初めて聞いた時、森口は涙が止まらなかったという。「被災者との交流では、かえって私の方が励まされてきた。たくさんの思いが込められた曲。ステージで泣かないようにしないと」と表情を引き締めた。

 コンサートは2012年に始まり、今回で13回目(第9回は中止)。仙台での開催は6年ぶり。

 午後3時開演。観覧チケットは全席指定5000円。配信試聴チケット2000円。連絡先はキョードー東北022(217)7788。(佐藤素子)

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