牛丼2000円、1泊170万円のホテル、ルイ・ヴィトンのゴンドラ…北海道ニセコでバブル現象 外国人観光客「高くないよ」【Nスタ解説】

コロナ禍を経て、再び外国人観光客が殺到している北海道のニセコ。なぜ人気なのか、その実態に迫ります。 【写真を見る】牛丼2000円、1泊170万円のホテル、ルイ・ヴィトンのゴンドラ…北海道ニセコでバブル現象 外国人観光客「高くないよ」【Nスタ解説】 ■ニセコに外国人観光客が殺到なぜ? 南波雅俊キャスター: 近年、ニセコはインバウンドの需要が非常に高まっていたのですが、コロナで一旦落ち込みました。ですが、コロナ禍が明けて、外国人観光客がかなり戻ってきて、また熱を帯びているそうなんです。その人気の秘密を紐を解いていきます。 “世界屈指のスノーリゾート”と言われる北海道・ニセコエリア。新千歳空港・札幌から車で約2時間くらいで行けます。電車だと3時間以上かかるので、レンタカーなどを借りて車で行く海外の方も多いそうです。 ニセコはスキー人気が頂点だったバブル期(1980年代後半~1990年代初期)には日本人にも人気で、年末年始などはシーズン前にホテルの予約が埋まり、北海道スキーツアーは即日完売になるぐらいでした。しかし、バブル崩壊の影響でスキーブームは終焉していきました。 そこで、ニセコの人たちは再起をかけて“あること”をしました。 <町民が売り込み> 町民が有志で「東アジア観光客誘致協議会」を立ち上げ、台湾・香港をはじめ、ヨーロッパ・アメリカ・オーストラリアにニセコを売り込み。徐々に海外の方の人気が高まっていきました。 <町民が出資> 町と町民が50%ずつ出資して、日本で初めて観光協会を“株式会社化”しました。ホテル・旅行会社とのタイアップなど、スピード感を持って対応できるようになったということです。 ■ニセコ人気のきっかけは「JAPOW(ジャパウ)」 そしてニセコ人気に大きく火がつくきっかけとなったのは、JAPOW(Japan+PowderSnow)。日本を象徴するパウダースノー、その雪質なんだそうです。 ニセコエリアのパウダースノーは浮遊感があり上質で、さらに長期間(12月から3月頃)雪を楽しむことができるそうです。 世界で優秀なスノーリゾートを表彰する「ワールドスキーアワード」では、2年連続ノミネートされているんです。

外国人観光客が増えて、ホテルも増えています。ニセコエリアの宿泊施設は2019年3月末時点で550軒だったのが、2023年12月末時点で約1.5倍の840軒に増えました。外国資本のホテルも非常に多いということです。 ■“留学”や“バイト先”として日本人の新たなニーズに 外国人観光客に限らず、日本人にも新たなニーズが生まれています。 <ニセコに語学留学> 「ニセコ留学.com」という語学学校では、ネイティブの講師が指導。費用は1か月で約28万円~約43万円で、海外よりも手軽で、街に外国人多く授業以外でも英語漬けになれるということです。留学者数は年々増え続けていて、2024年は650人以上を見込んでいるということです。 <リゾートバイト> リゾートバイト先としてニセコエリアは非常に人気で、稼働人数はコロナ禍前の1.5倍。アルバイトの職種としては「スキー場スタッフ」「ホテルスタッフ」などがあるとのことです。 また、リゾートバイトを紹介している株式会社Diveによると最高時給は1400円で、他の地域より200円ぐらい高いということなんです。働いてる人の給料も相当上がっているという状況です。

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