「松本さんは年末年始、都内の自室マンションにこもって弁護士との打ち合わせを重ねていました。飲み会での女性とのトラブルを報じた『週刊文春』を提訴するために反撃の機会をうかがっていたのです」(松本の知人)
1月22日、ダウンタウンの松本人志(60才)は『週刊文春』の発行元である文藝春秋などを相手取り、名誉毀損による損害賠償と謝罪広告の掲載などを求めて東京地裁に提訴した。請求額5億5000万円は芸能界における名誉毀損裁判史上最高額であり、当初から対決姿勢を緩めずにきた松本の強い意志の表れでもあった。活動休止中の松本が復帰できるかは今後の世間の目線次第。彼が起死回生の一手をさらに打つのではないかという見方も日に日に強まっている。 裁判の準備は異例のスピードで進行した。
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「文春の最初の報道から1か月も経たないうちの提訴は驚くべき早さです。しかも今回の訴状は昨年12月27日に発売された第1弾のみを対象としています。文春はいまも報道を続けており、今後、裁判対象となる記事が増えれば、請求額も増加することになるでしょう」(全国紙社会部記者)
松本と文春の全面対決の構図は一層、激化した。
「松本さんが所属する吉本興業は弁護士の紹介はしたようですが、争いの矢面に立つのは松本さん個人。本人は『報道が偏っている。事実と事実でない部分にかなり差があり、法廷できちんと主張したい』という思いが強いそうです。
今後は文春で報じられているような“性的行為の強要の有無”が争点となるとみられています。つまり、ホテルでの女性同伴の飲み会の存在などは認めた上での争いになる公算が大きい。松本さんのこうした“作戦”には周囲も驚いています」(芸能関係者)
昨年末の『週刊文春』による報道の直後、吉本興業はホームページ上で、《本件記事は客観的事実に反する》とコメント。松本本人も足並みを揃えるようにして自身のX(旧ツイッター)に《事実無根なので闘いまーす》と投稿した。
「訴状を見たわけではないので断言することはできないのですが、松本さんは当初の想定よりも厳しい闘いを強いられることになるのではないでしょうか。
ホテル合コンが繰り返されていたこと、女性と小部屋に入ったことなどを認めるのなら、ある程度の痛手を覚悟しなければならない。遊び人で鳴らした若い頃はともかく、2009年に結婚し、お子さんが生まれてからの松本さんは、家族を大切にし、娘さんへの愛情をことあるごとに口にしていましたから……」(テレビ局関係者)
それでもなお法廷での闘いに臨むのが“笑いのカリスマ”としての矜持なのだろうか。当事者以外に目撃者がいない密室の現場で、性加害があったかどうかを判断することは困難を極める。司法の場では、被害に遭ったことを主張する女性側の認識が大きく影響するという。
「報道内容だけを見れば、松本さんが不利であることは否めません。また、仮に裁判に勝ったとしても、松本さんのイメージが変わるかもしれず、今後、テレビや配信番組の最前線に復帰することは容易ではないでしょう。
ただ、そうしたリスクについて周囲から説明されても、松本さんの意思は変わらなかった。自分の名誉だけでなく、家族や後輩のためにも勝たなければならないという思いを強くしている。還暦を迎え“引退”の二文字が何度も頭をよぎったが、こうした形での幕引きは絶対に違うと考えているようです」(前出・松本の知人)
希代の天才芸人といわれた松本は、彼にしか思いつくことのできない逆転の発想で運を引き寄せることができるだろうか。
※女性セブン2024年2月8日号