部活の「地域移行」を後押し 仙台同友会の会員企業が社員を派遣 4月本格始動 学校側「負担軽減につながる」

仙台経済同友会が仙台市、仙台市教委と協力して展開する「部活支援プロジェクト」が4月に本格スタートする。休日などの部活指導を学校から外部に委ねる「地域移行」を後押ししようと、同友会の会員企業が競技経験のある社員を派遣する取り組み。昨年11月から市内の中学校2校で先行して指導が始まっており、学校側からは「業務の負担軽減につながる」などと歓迎の声が上がる。

 同友会などは29日、先行して指導者を派遣している若林区の八軒中バスケットボール部の練習を報道関係者らに公開した。建設業の深松組(仙台市)に今春の入社を予定する、東北学院大4年の光井響平さん(22)が指導役を務めた。

 強豪の聖和学園高(仙台市)などで競技歴がある光井さんは約1時間半にわたり、動きの手本を見せるなど練習を主導した。男子バスケ部顧問の古内裕也教諭(30)は「経験に基づく専門的な指導は本当にありがたい。教員の業務の負担も格段に減っている」と感謝した。

 光井さんは八軒中で昨年11月から、週末を中心に週1、2回指導してきた。深松組に入社する4月以降は、業務と並行して週に3回の指導を予定する。

 光井さんは「誰もやったことがない取り組みなので不安もあるが、生徒が『バスケをしてよかった』と思えるような指導者になりたい」と目標を語った。深松組は青葉区の五橋中にもハンドボール部の指導員1人を12月から派遣している。

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