〈 松本人志 元タレントが実名・顔出し告白「トラウマに苦しめられた」「あんなにひどい仕打ちを受けたのは彼だけ」 〉から続く
1月22日、吉本興業は、松本人志(60)が文藝春秋に対し、名誉毀損に基づく損害賠償および訂正記事による名誉回復を求める訴訟を提起したと発表した。訴訟の主な争点となる見られるのは、 昨年12月27日発売号の記事 である。
松本が「スピードワゴン」の小沢一敬に女性を集めさせ、グランドハイアット東京のスイートルームで飲み会を開催。参加者のA子さんと2人きりになった松本が「俺の子ども産めや!」などと性行為を迫った様子を報じた。また、同時期に松本から肉体関係を迫られたB子さんの証言も掲載している。
H子さんが証言する「コテージでの夜」
そして9人目となる証言者が現れた。当時19歳の学生だった沖縄出身のH子さんだ。彼女は、2005年8月19日、沖縄県国頭村にあった祖母宅に帰郷し、従姉妹らと4人で「JALプライベートリゾートオクマ」(現オクマプライベートビーチ&リゾート)のプールを訪れたという。
「そこに松本さんをはじめ、4人の芸人さんが居合わせたのです」(H子さん)
ブリーフ型の海パン姿でサングラスを付けていたのは松本だった。脇を固めるのは3人の後輩芸人である。
「私たちがキャーキャー騒いでいると、後輩芸人の1人に『今夜空いてないか』と聞かれ、連絡先を交換することになったんです」(同前)
「写真は絶対駄目やから」
その晩、彼女たちが案内されたのは、コテージの2階。約50平米の部屋には、キングサイズのベッドが一つあった。
松本は開口一番、彼女たちにこう告げた。
「写真は絶対駄目やから」
H子さんが言葉を続ける。
「私は自己紹介で『19歳です』と言っていたのですが、松本さんに『好きなの取って飲めや』と言われたので、仕方なくチューハイを飲むしかなかった」
「ハニカミデート」で松本とペアになり…
その後、松本は「ハニカミデートしようや!」と唐突に提案する。当時流行していた「恋するハニカミ!」(TBS系)。男女1人ずつの芸能人が、相手を知らされないままデートをする様を描く、人気バラエティ番組である。
「松本さんとペアになった私は階段を下り、ワンランク上の別室に連れて行かれたのです」(H子さん)
松本はドアの鍵を閉めると、カーテンを閉め切る。
身体を寄せた松本は、自分と性的関係を持つメリットを次のように説明した。
「携帯番号を教えたるわ。よく沖縄に来るし、そのときも会えるから」
だが、当時19 歳のH子さんが、40代の松本に性的魅力を感じる要素は微塵もなかった。
「ほな、もうええわ!」と絶叫された
「密着してくる松本さんをどうやって宥めようかと考え、私は当時ファンだったキムタクの話題を出し、『キムタクって見たことあるんですか』と聞いたりしましたが、彼は一切手を緩めなかった。しつこく迫ってくる松本さんを30分くらいかわしていたところ、突然、烈火の如く怒り始めたのです」
松本は「ほな、もうええわ!」と絶叫。バーンと音を立てて玄関のドアを押し開けると、飲み会をしたコテージに戻ったのだ。「お前らもうええ。帰れ!」と怒鳴り散らした末、松本は4人を静まり返る暗闇に放り出した。後輩芸人の1人は、彼女たちにこう告げたという。
「俺たちは誰がヤレるかを賭けてたんや。結局、誰もヤレないから松本さんもあんなに怒ってたんだよ」
後日、H子さんは高校時代の友人にその日の顛末を報告している。
「彼女は『ホテルで飲もう』と言われて付いて行ったと言っていました。ところが、『ヤラれそうになった。人として酷い。嫌いになった』と怒り、落ち込んでいた」(高校の友人)
小誌は、H子さんの妹にも取材し、事実関係を確認している。
「 週刊文春電子版 」および、現在発売中の「週刊文春」では、H子さんの告発に加えて、元タレント女性が実名・顔出しで松本と会食した際の体験を告発している。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年2月1日号)