仙台市が24年度に「脱炭素都市推進部」新設 多様性推進へ「ダイバーシティ推進課」も

仙台市が2024年度に実施する組織改正の概要が30日、判明した。環境局の地球温暖化対策推進課を格上げし、「脱炭素都市推進部」を新設する。市民や企業の脱炭素化の取り組みを後押ししつつ、昨年11月に国の認定を受けた「脱炭素先行地域」の関連施策で中心的な役割を担う。

 脱炭素都市推進部は、市民向けの施策や市民への周知を図る「脱炭素政策課」、企業に取り組みを促す「脱炭素経営推進課」、先行地域の関連事業を受け持つ「先行地域推進室」の2課1室で構成する。

 高齢化で増大する救急需要に対応するため、市消防局警防部から救急課を切り離して「救急部」を創設する。より迅速で機動的な対応を可能にするのが狙いで、「救急企画課」「救急指導課」の2課体制を敷く。

 市が24年度の重要テーマに掲げる多様性の推進に向け、まちづくり政策局に「ダイバーシティ推進課」を設ける。東北大が世界最高水準の研究力を目指す「国際卓越研究大学」の認定候補第1号に選定されたことを契機に、外国人や性的少数者、障害者の声を反映させたまちづくりを進める。

 こども若者局には「子育て応援都市推進課」を新設。仙台こども財団と連携し、全庁的な子育て支援の司令塔を担う。東北大青葉山新キャンパス(青葉区)で4月に本格稼働する次世代放射光施設「ナノテラス」関連では、企業立地課のリサーチコンプレックス推進係を推進室に格上げする。

タイトルとURLをコピーしました