米国から東北への旅行客増へ、仙台で観光関係者向け研究会 「経験重視の誘客」学ぶ

米国から東北を訪れる旅行客をさらに増やそうと、東北運輸局などは5日、観光関係者向けの研究会を仙台市で開いた。日本政府観光局(JNTO)の担当者が米国市場のトレンドを解説し、約50人が耳を傾けた。

 山田道昭ニューヨーク事務所長は、米紙ニューヨーク・タイムズの「行くべき52カ所」に昨年は盛岡市が、今年は山口市が選ばれたことに触れ「東京や京都、大阪などの王道ルート以外が注目されている」と指摘した。

 自然やアクティビティ、異文化体験を組み合わせた旅行スタイル「アドベンチャートラベル」の人気が近年、高まっている状況を紹介。「お金をかけてぜいたくな体験をするより、その土地ならではの経験や人とのつながりを重視する傾向がある」と説明した。

 門脇啓太市場横断プロモーション部次長は、富裕旅行者の志向の変化を解説した。若い世代を中心に自己成長や人生の豊かさを求める「モダンラグジュアリー」が広がっており、「旅行者の知的好奇心に応え、持続可能性や地域の発展につながるコンテンツが求められる」と話した。

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