日本マクドナルドホールディングス(HD)が8日発表した2023年12月期連結決算は、フランチャイズ店を含む全店売上高と本業のもうけを示す営業利益、最終利益がいずれも過去最高だった。商品の値上げにより、客単価が上昇したことが寄与した。 【写真】「平成時代に人気」で復活した「たまごダブル」
全店売上高は前期比8・4%増の7777億円、営業利益は20・9%増の408億円、最終利益は26・2%増の251億円だった。日本マクドナルドHDの売上高も8・4%増の3819億円だった。
マクドナルドは昨年1月、ハンバーガーなど約8割の商品の店頭価格を10~150円値上げした。23年の既存店の客数は前年を1・5%下回ったが、テイクアウトや宅配が堅調で、客単価は8・5%増えた。
マクドナルドは今年1月にも、ビッグマックなど約3割の店頭価格を10~30円引き上げている。8日にオンラインで記者会見した日色保社長は「お客さまにはおおむね、理解いただけている。(今後の値上げは)インフレなどの状況を検証する必要がある」と話した。