中華圏の旧正月、「春節」を10日迎えるのを前に函館市の観光地は外国人観光客でにぎわっています。
新年を旧暦で祝う中国や台湾、香港などでは、10日、旧正月の春節を迎え、これにあわせて大型連休となります。
函館市の観光スポット、函館朝市はすでに外国人観光客でにぎわっていて、建ち並ぶ商店で海産物や果物を味わう人の姿が見られました。
また、水槽から釣り上げたイカをその場で味わえるコーナーでは、観光客らが笑顔で釣りを楽しんでいました。
函館では、新型コロナウイルスの影響で運休していた台湾とを結ぶ定期便が去年5月、およそ3年ぶりに再開し、その後、別の航空会社の定期便が就航したのに加えて、香港とを結ぶ定期便も就航しています。
函館朝市でイカの加工品や果物を扱う商店を経営する亀澤修社長は、「コロナで売り上げが落ち込んでたいへんでした。今回の盛り上がりが継続することを期待していますし、そのためにもいいものを提供できるように努力していきたいです」と話していました。
【ホテルはほぼ満室】
函館朝市からほど近いホテルでは春節の時期が近づくにつれて香港からの観光客を中心に予約が増えてきたということで、ことしに入ってからは宿泊者の半数が外国人だということです。
およそ200ある客室は今月中旬にかけて予約でほぼ満室だということです。
ホテルの営業を担当する大川誠課長は、「函館では特に冬に誘客が厳しくなるが、外国人観光客の増加によって回復傾向が非常に強くなっている。まだまだ回復しきっていない時期もあるので、これを機にさらに宿泊数が伸びることを期待したい」と話していました。