コロナ禍で盛り上がったアウトドアブームが落ち着きを見せたことで、自転車部品や釣り具を製造する「シマノ」(堺市)が苦心している。島野泰三社長は13日に開いた決算説明会で「過去2年間であまりにも多くの自転車を作ってしまった」と話した。
シマノは、コロナ禍での自転車ブームなどを背景に、部品の増産態勢を敷いていた。2022年12月期は売上高、純利益ともに過去最高を記録した。
ところが、欧州市場での自転車需要は底堅かったが、日本や北米など他の地域での需要に陰りが。13日に発表した23年12月期決算では、売上高は前年比24・6%減の4743億円、純利益が前年比52・3%減の611億円だった。