女子トイレ侵入→器物に性的いたずら 波紋のX投稿に不動産会社がサイトで説明

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女子トイレに侵入し、便器そばの容器に性的ないたずらをする様子などを撮った動画が、X上に一時投稿されて騒ぎになっており、営業所にこのトイレがある不動産会社「東栄住宅」が2024年2月15日、調査結果を公式サイト上で発表した。

この騒ぎでは、若い男が女子トイレにある容器に自らの体液をかけたり、会社の女性のものだとされる飲み物に体液を入れたりするなどの動画がX上で23年8月ごろから投稿され、24年2月9日ごろに動画が転載されるなどして騒ぎになった。

男は勤務していた派遣社員と判明「しかるべき措置をとるべく弁護士へ相談」

動画が投稿されたXアカウントは、その後非公開になったが、投稿写真に写り込んだものなどから、東栄住宅の営業所内で撮影されたものではないかと指摘を受けた。その後は、警察が出動する様子を撮った写真も投稿されていた。

これに対し、東栄住宅は2月10日、「SNS上での当社に対する投稿について」と題するお知らせを出し、「昨日、SNS上で当社営業所内における性被害に関する投稿がございました」と報告した。そのうえで、「現在、当局による捜査が行われており、当社では捜査に全面的に協力してまいります。なお、本件の内容等に関するコメントにつきましては、捜査中につき差し控えさせていただきます」とした。

そして、同社は、15日になって、「その2」とするお知らせを出し、「現時点で判明している事実」を報告した。

それによると、動画の行為を行った男は、23年8月から同社に勤めていた派遣社員であることが確認された。この事実は、派遣元企業のアデコも認めているとした。騒ぎになった後、この派遣社員からアデコに今後は同社へ出勤しないと連絡があり、現在は出社していないと説明した。

そのうえで、同社では、「派遣社員に関する派遣契約を解除し、今後しかるべき措置をとるべく弁護士へ相談をしております」と述べた。そして、「二度とこのような事態が起きないよう、派遣会社に対して派遣社員への教育指導の徹底を要請するとともに、当社内においてもより一層の教育指導を進めて参ります。また、当該派遣社員が関係した物件のお客様に対しては、個別に連絡を取り、安心してお住まいいただけるよう必要な対応を講じて参ります」としている。

所轄警察署「X上で炎上したことは承知しており、警察が対応」

営業所内における性被害の投稿があったことについては、「多大なるご迷惑とご心配をおかけし、改めて深くお詫び申し上げます」として、「当社といたしましては被害者のケアを最優先に対応していく」と述べている。また、「現在なお当局による捜査が継続しております」「当社としては、引き続き捜査に全面的に協力して参ります」と状況を説明した。

また、同社の社員について、デマが出回っているとして、注意を喚起した。

「一部SNS上で、当該派遣社員ではない当社従業員の写真を引用して、当社従業員が加害者であるかのような投稿が見られますが、事実無根であり、従業員及び家族は大変心を痛めております。そのような行為は誹謗中傷に該当しますので、厳に慎んでいただきますようお願いいたします」

派遣社員の写真がサイト上に掲載されたことはないが、今後は、従業員保護の観点から、サイト上の従業員の写真の掲載は見合わせることを明らかにした。

同社の営業所を管轄する警察署は2月13日、J-CASTニュースの取材に対し、「X上で炎上したことは承知しており、警察が対応したことは事実ですが、それ以外は一切お答えしていません」と話していた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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