有機食品などの宅配サービス大手のオイシックは、藤田和芳会長が自身のXで「東京電力は、福島原発の放射能汚染水を流し始めた」と投稿した事について、「極めて不適切で容認できるものではない」として、謝罪した。
藤田会長は2月12日に、Xで「東京電力は、福島原発の放射能汚染水を流し始めた」と投稿。批判が高まると、翌13日に「昨日、『東京電力は、福島原発の放射能汚染水を流し始めた』という投稿をしましたが、『汚染水』という表現は風評被害を拡大する恐れがありますので、『処理水』に訂正いたします。」と訂正していた。また藤田会長は、X上で「投稿は会社の見解ではありません」と明記していた。
この投稿に対しオイシックスは15日、ホームページに「当社会長の不適切発言についてのお詫び」を掲載し、「当社のお客様や生産者様、株主の方々をはじめ、多くのみなさまに、多大なるご迷惑とご心配をおかけしてしまったことに対して深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」と謝罪した。
その上で、「今回の藤田の発言内容は、当社の考えとは全く異なり、不必要な不安を煽り、根拠のない風評被害に発展する可能性があるものとして、極めて不適切で容認できるものではないと考えております」として、本人に厳重注意を実施し、後日懲罰委員会で処分を決めるとしている。