「月額2万円」賃上げ要求、ホンダが今年も満額回答…ボーナスも過去最高7・1か月分

 ホンダは21日、2024年春闘の労使交渉で、組合が求めた月額2万円の賃上げ要求に満額で回答した。総額2万円の回答額は、1989年以降では最高となる。年間一時金(ボーナス)も要求通り、過去最高となる基準内賃金の7・1か月分で回答した。

 ホンダの労組「本田技研労働組合」は14日、基本給を底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給分の総額で月額2万円を要求していた。21日の第2回交渉で経営側が満額回答した。ホンダが交渉序盤で満額回答するのは2年連続となる。

 製造業大手のホンダが早期の満額回答を示したことで、他業界にも大幅な賃上げが広まる可能性がある。

 自動車業界を巡っては、車の生産に必要な半導体の不足が解消し、世界で販売台数が拡大していることに加え、円安の影響で業績が過去最大規模になることを見込む企業が相次いでいる。

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