半導体大手・エヌビディア日本代表 「日本特有のAI誕生期待」

世界的な株価上昇をけん引する米半導体大手エヌビディアの大崎真孝日本代表兼米国本社副社長が26日、東京都内で開かれた自動車業界向け新サービスの発表会に登壇し、日本での今後のビジネス展開や人工知能(AI)開発の動向について語った。

 大崎氏はこれまでは業界ごとに縦割りだった産業構造が「一つのオープンなAIというプラットフォーム(の上)に、各産業が製品やサービスを作っていく段階に入るのではないか」と予測。世界中で国や企業ごとに特徴のあるAIが立ち上がっている現状を明らかにし、「日本の中で日本特有のAIが生まれてくることを期待している。日本の言葉や文化、価値観のあるAIが作られていくのをエヌビディアが支援していく」と述べた。

 エヌビディアは生成AIの開発やサービスの提供に欠かせない高性能な「GPU(画像処理半導体)」を供給し、世界シェアの8割程度を握るとされている。AI向け半導体需要の増加により業績が急拡大し、今月23日には株式時価総額が一時2兆ドル(約300兆円)を突破した。エヌビディアをはじめとする半導体関連企業が日本や米国などの株価上昇を先導している。【道永竜命】

タイトルとURLをコピーしました