仙台市中心部、すいすい回遊 電動キックボードの貸し出しスタート

仙台市中心部で28日、電動キックボードのシェアサービスが始まった。初乗り50円で1分ごとに15円課金される。駅やバス停から離れた場所への移動を容易にする交通インフラで、街の回遊性向上が期待される。

 東京や大阪など全国8都市でサービスを提供するLuup(ループ、東京)が進出した。ポート(駐輪場)は仙台駅中心に南北約3キロ、東西約4.5キロのエリアに90カ所を新設。キックボード100台に加え電動自転車も70台を用意した。

 青葉区のアエルであった記念式典で岡井大輝社長(30)は「現在3500ポートある東京でさえ始動時は50だった。仙台の90は過去最多で、(ポートの敷地を提供してくれた関係者の)期待を感じる。今後、ポートと車両を大幅に増やし、街の魅力アップに貢献したい」と話した。

 電動キックボードは16歳以上が利用できる。運転免許は不要で、ヘルメットは努力義務。車道走行が原則で、同社は最高時速を20キロに設定している。利用にはアプリへのクレジットカード登録が必要で、事前に交通ルールテストに満点で合格することも利用条件となる。

 同社のサービスは車両を借りる時点で返却ポートを確定させたり、返却時の車両の写真を送信させたりする仕組みがあり、ポートから車両があふれて景観を損ねるのを防いでいる。

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