東北フジパン(宮城県岩沼市)の2種類のバターロールパンが2月28日、岩沼市内8小中学校の児童生徒と教職員計3900人に提供された。地元企業への愛着を深めてもらおうと、市が「2(ふ)2(じ)8(ぱん)」の語呂合わせから「勝手にフジパンの日」と銘打った初の試みだ。
学区に工場がある玉浦小の1年1組でセレモニーがあり、社員10人が東北6県などに向けてパンを製造している現状を紹介。「持ち帰って家族と味わってほしい」と児童約30人にパンを2個ずつ配った。
児童を代表し、熊谷悠太郎君(7)が「食パンがふわふわでおいしい。これからもおいしいパンを作ってください」とお礼を述べた。
同社仙台工場製造統括課長の吉村伸之さん(49)は「製造担当が、食べてくれる人の声や喜ぶ顔に触れるいい機会になった」と話した。
同社はパン製造大手フジパングループ本社(名古屋市)の子会社。2011年春の稼働直前に東日本大震災の津波で被災し、同年10月に製造を開始した。