奥能登で看護師大量退職、全国から45人応募…1か月以上勤務できる見通し

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県奥能登地方の中核病院などで看護師の退職や退職意向が相次いでいる問題で、県は4日、一定期間の勤務ができる看護師を全国に募集したところ、県内外から約45人の応募があったと明らかにした。今後も募集を続ける。

 奥能登にある医療機関は施設が被災しながら、けが人などを受け入れてきた。外来診療などを再開したものの、自宅が全半壊するなどして生活拠点を失い、避難所から通勤するなどしている看護師から退職意向が示されるケースが相次いだ。県によると、3月末までに、市立輪島(輪島市)、珠洲(すず)市総合(珠洲市)、公立宇出津総合(能登町)、公立穴水総合(穴水町)の4病院で計65人が退職や退職意向を示しているという。

 県は県看護協会を通じ、2月上旬から奥能登の医療機関や高齢者施設で勤務可能な人の募集を始めた。1か月以上の勤務ができる人を募集し、応じた約45人について勤務先と調整を進めている。馳浩知事は4日の県議会の答弁で「医療ニーズを踏まえ、必要な看護師の確保に向けて取り組んでいく」と述べた。

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