カーシェアリングサービス大手の「タイムズカー」が、法定速度を超えるスピードでの走行を繰り返すユーザーに対して「会員資格を取り消すこともある」という「警告メール」を送っている――。
そんな情報がX(旧ツイッター)で注目を集めている。実際に「強制退会」になるという声もSNS上であがっているが、はたして事実なのだろうか。タイムズカーを運営する「パーク24」に聞いた。
⚫︎位置情報や速度などを検知するシステム
同社の広報担当者によると、投稿されているように、法定速度を大きく上回る速度で複数回、走行したユーザーに対して「警告メール」を送っているのは事実だという。
警告メールには、「弊社システム」によって速度が検知されているという説明がある。このシステムとはどのようなものなのだろうか。
「サービス管理のほか会員様の安全確保・安全運転意識向上などのため、タイムズカー貸渡約款第36条に記載のとおり、カーシェアに車載した機器(車載器)により、利用情報(位置情報、通行経路、利用時間、利用距離、加減速度、最高速度等の他、衝撃検知、制御情報等のカーシェアリング車両の状態に関する情報)を記録しています」(広報担当者)
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広報担当者によると、このシステムによって、「安全に運転すると、その走行距離に応じてマイカーを購入された際の自動車保険料が割引になる」など、さまざまなサービスを提供しているという。
⚫︎「危険運転」は会員取り消しに
これまでにシステムによって速度が検知され、強制的に退会となったケースもあるのだろうか。同社では、退会者に関するデータを公表していないが、「会員資格の取り消し基準」を公開している。
会員資格の取り消し基準に「非会員へ車両貸与をおこなった場合」「車内喫煙」「ペット同乗」「乗り捨て」などがある中、「危険運転」についても次のように記されている。
「弊社管理システムにより法定速度の超過や過度な急加速・急減速・急ハンドル等を検知した場合や、その他危険運転の事実を把握した場合、もしくは車両の異常な損耗・損傷が生じる運転の事実を弊社が把握した場合」
広報担当者は「交通ルールを守り、安全にご利用いただきたいと思います」と話している。