(株)長谷工コーポレーションは5日、分譲マンションの新しい間取り「Be⁻Fit」を開発したと発表した。今後、同社グループが分譲するマンションへの導入を皮切りに、同社が設計施工するマンションの事業主にも提案し、採用を増やしていく。
分譲マンションの居住面積が縮小傾向にある一方で、ユーザーニーズの多様化で使い方を限定しない住空間のニーズが高まっていることから、間取りに制限されないより自由度の高い居室利用ができる空間を提案する。
アウトフレーム構造を採用し、居室を整形とすることで、レイアウトがしやすい空間とした上で、各居室の収納を廃し、家族全員の収納を1ヵ所に集めた「ラージストレージ」を設置する。また、各居室には収納の代わりにユーザーが自由な空間にできるスペース「フィットゾーン」を設ける。廊下幅を広げて、廊下にもフィットゾーンを設置する。
フィットゾーンとラージストレージの壁は、釘等が打てるよう下地施工済みか、幅を統一した背面支持金物が施工してある。金物に棚板(ビーフィットシェルフ)を取り付けることで、クローゼット、プレイスペース、テレワークスペースなどにあった壁面家具を自由にレイアウトできる。さまざまな活用法やライフスタイルに合わせた空間をモデルルームで提案。家具設置費用等は、住宅ローンに組み込める。
同提案は、グループ会社の総合地所(株)と三交不動産(株)が分譲する「ルネ松戸みのり台」(千葉県松戸市、総戸数173戸)と(株)長谷工不動産が分譲する「ブランシエラ川崎大島」(川崎市川崎区、総戸数104戸)を皮切りに、提案を進めていく。