文末が句点「。」で終わるメッセージを受け取ると威圧されたように感じるという「マルハラスメント(マルハラ)」を、実際に気にしている人がどれだけいるのか、研究者が市民のアンケートで調べた。威圧と感じることが「ある」と答えた人は、若い女性では4割を超えていたものの、全体的には少数派だったという。
【イメージ】これってマルハラスメント? 実際に「。」で終わるやりとりの例
マルハラは、LINEなどのやりとりで、文末の句点を威圧によるハラスメントと感じるというもの。
「○○しておいて!」は期待されているように思えるが、「○○しておいて。」だと突き放されているように感じる――。若い世代にそんな意識が広がっているということが、朝日新聞デジタルの記事(https://digital.asahi.com/articles/ASS2Y64QXS2FUCVL045.html)などで紹介された。
大阪大の三浦麻子教授(社会心理学)と東京大の鳥海不二夫教授(計算社会科学)は今年3月上旬、18~29歳の男女各150人と30~60歳の男女各250人にオンラインでアンケートをした。
メッセージアプリで上司とやりとりしている場面を想定し、文末が句点だった場合と感嘆符だった場合で、受ける印象に違いがあるかを聞いた。
18~29歳の若い女性では、句点は感嘆符より「威圧的」「冷淡」「怖い」といったネガティブな印象を感じる人が6~7割いた。逆に、感嘆符のほうがネガティブだと思う人は1割にとどまった。若い男性でも、半分ほどが句点をネガティブに感じていた。