スズキとスカイドライブ、空飛ぶクルマの製造開始

スズキとSkyDrive(スカイドライブ、愛知県豊田市)は7日、「空飛ぶクルマ」と呼ばれる垂直離着陸機の製造を静岡県磐田市の工場で始めたと発表した。スカイドライブ子会社のSky Works(スカイワークス)を通じて、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)で披露する機体「SKYDRIVE(SD-05型)」や一般販売用の機体を順次製造する予定だ。

工場はスズキのグループ会社が保有。スカイドライブによると製造にあたるスカイワークスの従業員の約半数はスズキから出向している。自動車の組み立てで培った経験や知見を備えたスズキ出身者の力で、空飛ぶクルマの量産を実現する。23年9月から試作と組立手順書の作成などの準備を進めてきたという。

スズキの鈴木俊宏社長とスカイドライブの福沢知浩CEOも出席し工場の安全稼働を祈願した(6日、静岡県磐田市)

6日にスカイワークスの全従業員とスズキの鈴木俊宏社長、スカイドライブの福沢知浩最高経営責任者(CEO)ら関係者が出席し、工場の安全稼働を祈願する「鋲(びょう)打ち式」を行った。スズキは22年9月にスカイドライブに出資し、23年10月にスカイドライブと製造協力契約を締結、同年12月に追加出資している。

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