震災を振り返り、夢を持つ大切さ語る 「ダンボルギーニ」製作の今野英樹社長が講話 仙台・袋原中

仙台市太白区の袋原中(生徒404人)で8日、段ボール製のスーパーカー「ダンボルギーニ」を作ったことで知られる今野梱包(こんぽう)(石巻市)の今野英樹社長を招いた講話会があった。11日で13年となる東日本大震災を振り返りつつ、生徒に夢を持つ大切さを語りかけた。

 今野社長は震災後、段ボール製品が避難所などで重宝され、仙台市内でプレハブ仮設校舎のげた箱やロッカーとして使われたことを紹介。「自分が何をしたいかではなく、何ができるかを考えてほしい。夢への挑戦を続けよう」と訴えた。

 生徒会長の2年曽我奈那さん(14)は「これからは何事にも率先して取り組み、諦めずにやり遂げたい」と話した。

 講話は昨年9月の文化祭で生徒がダンボルギーニを製作したことが縁で実現した。この日は、能登半島地震で被災した学校の様子や津波の被害状況を調べた生徒たちの発表もあった。

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