地域のつながり平時から大切に、青森で防災イベント

地域ぐるみで防災に取り組む必要性を学ぶイベントが10日、青森市の青森県総合社会教育センターであった。一般社団法人「男女共同参画地域みらいねっと」(青森市)の主催。参加した約60人は、次の災害に向けた地域づくりについて理解を深めた。

 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県南三陸町の住民団体「かもめの虹色会議」代表の工藤真弓さん(50)が講演。避難路への植樹活動、地域住民や町職員を招いた懇談会などの事例を挙げ「防災訓練だけでなく地域の行事や祭りを通した平常時のつながりづくりを大事にしてほしい」と呼びかけた。

 みらいねっとが開催する女性防災リーダー育成プログラムの修了生による地域防災に関する実践活動の報告や、周囲と対話することの大切さを実感するためのグループワークもあった。

 イベントは毎年3月11日前後に開かれ、今年で7回目。みらいねっと代表理事の小山内世喜子さん(66)は「地域のつながりの中で互いの強みを生かし合う支援活動が、災害時にできたらいい」と話した。

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