東北百貨店協会が発表した1月の百貨店(9社11店)の売上高概況は、前年同月比3・5%減の101億8612万円で、5カ月連続のマイナスとなった。食料品のほか、バッグや財布などの身の回り品が落ち込んだ。
新型コロナウイルス禍前の2019年同月と比較しても17・6%減だった。
品目別の内訳は表の通り。衣料品は暖冬で防寒関連商品などの不調が続き、19年同月比は40・4%の大幅減となった。
身の回り品は、一部店舗のテナント閉店の影響もあり前年割れ。食料品は物産展が好調だった半面、値上げによる買い控えが響いた。雑貨は化粧品が好調で前年を上回った。
協会は「初売りは各店とも活況だったが、身の回り品の落ち込みなどマイナス要因も多かった。能登半島地震が消費マインドに影響を与えた可能性もあるかもしれない」と話す。
地区別は仙台が2・5%増で、仙台以外は11・7%減。仙台の外国人観光客免税売上高は約1・9倍の9726万円だった。