「トリチウム非常に低い」IAEAトップが福島第一原発を視察、協力継続の姿勢

国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長が13日、東京電力福島第一原子力発電所で処理水の海洋放出状況などを視察した。昨年8月の放出開始後、同原発を訪れるのは初めて。

 グロッシ氏は処理水の放出設備などを見た後、報道各社の取材に対し、「我々の期待に沿った形で(放出が)運用されている。放射性物質トリチウムのレベルも非常に低い」と評価。「(放出完了まで)ずっとフォローしていきたい」と述べ、IAEAとしてモニタリング(監視)などで協力を続ける姿勢を示した。

 IAEAは今年1月、処理水の海洋放出について「国際的な安全基準の要求事項と合致しない点は確認されなかった」とする報告書を公表している。

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