近年、「頭の回転の速さの象徴」としてお笑い芸人が多くの場面で活躍をしている。そんなあらゆるジャンルで活躍をし続けるお笑い芸人たちをこれまで30年間指導し、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも話題になった伝説のお笑い講師・本多正識氏による『1秒で答えをつくる力』が発刊された。ナインティナインや中川家、キングコング、かまいたちなど今をときめく芸人たちをこれまで1万人以上指導してきた本多氏の仕事に対する考え方をオリジナル記事としてお届けする。
Photo: Adobe Stock© ダイヤモンド・オンライン
「アイツはめちゃくちゃ仕事ができる」と言われる人が持っている特徴
皆さんのまわりに仕事ができる人はいますでしょうか。こういった人はどんな職場でも活躍することができるでしょう。
そんな、仕事ができる人が持っている特徴があります。それは「他人の時間を奪わないこと」です。どういうことか見ていきましょう。
まず、仕事ができない人は、他人の時間を奪ってしまいます。メールやチャットの返信が極端に遅かったり、仕事の相談・依頼内容が曖昧だったりとまわりの人にいちいち無駄な時間を取らせてしまうのです。
皆さんも経験があるかもしれませんが、仕事の依頼を受けたものの、その内容が不明瞭なため、確認の時間を要するようなことは無駄と言えるでしょう。こういったことが繰り返されると、まわりの人は時間を失うだけでなく、毎度ストレスを感じるようになってしまいます。
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私もこれまで多くのビジネスパーソンと仕事をしてきましたが、仕事のできない人からの依頼は、「いい感じでお願いします」という曖昧なニュアンスが多分にあり、いつも確認に時間を要します。本人はちゃんとした依頼をできているつもりなんでしょうが、いい働き方とは言えません。
仕事ができる人に共通する3つのこと
対して、仕事ができる人は他人の時間を奪うことを決してしません。こういった人には以下の特徴が見られます。
【仕事ができる人に見られる特徴】
・メールやチャットのレスポンスが速い
→相手に催促をさせない。連絡が取りやすいと相手に安心感を与える
・仕事の依頼や相談の内容が明確
→相手が無駄なところで悩む時間を作らない。仕事の質も自然と上がる
・目的を忘れない
→ゴール設定を行い最短で成果を出そうとする。まわりの人との共通認識もつくれる
どうでしょうか。皆さんのまわりにいる仕事ができる人と共通しているかと思います。ここでわかることはどれも特殊な能力ではないという点です。
仕事ができるというと、「なんでもできる人」を想像してしまいがちですが、そうではありません。大事なのはこういった当たり前のことを徹底することです。
ちなみに、これまで多くのお笑い芸人を見てきましたが、芸人になれた者もなれなかった者でも仕事で大きな成功を収めることができた人はこの3つがすべて揃っていました。
シンプルなことですが、つい忘れてしまうことでもありますので、頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。
