仙台の1、2月の平均気温は1927年以来最高 今年は記録的な暖冬でした

仙台管区気象台は、今冬(昨年12月~今年2月)の県内が記録的な暖冬になったと発表した。2月は寒暖の差が大きかったが、平均気温は1月に続いて平年を大きく上回ったため。仙台は1月と2月の平均気温が1927年の統計開始以降、最も高くなった。

偏西風が蛇行して冬型続かず

 2月の平均気温は仙台4・7度、名取4・3度、亘理4・2度などで、県内19観測地点のうち12地点で過去最高。全地点で平年を1・7~3・0度上回った。

 2月中の最高気温は仙台21・1度、塩釜21・0度、亘理20・8度で、いずれも15日に観測された。14地点で過去最高だった。

 2月の雪は山沿いと沿岸部で対照的な結果となった。最大積雪量は栗原市駒ノ湯46センチ(平年の38%)、大崎市川渡19センチ(36%)、仙台市新川14センチ(47%)で、駒ノ湯は2月の過去最少を更新。22日は南岸低気圧の影響で大雪となり、石巻で16センチ(160%)、仙台で14センチ(140%)を記録した。

 今冬の記録的暖冬の要因について、気象台の担当者は「偏西風が北に蛇行して冬型の気圧配置が長続きせず、2月を中心に南から暖かい空気が入り続けた」と話す。南米ペルー沖の海面水温が平年より上がるエルニーニョ現象も重なったと説明する。

 気象台が7日発表した東北地方の1カ月予報(4月8日まで)によると、寒気の影響を受けにくく気温は高い見込み。県内を含む太平洋側の気温が高い確率は50%、平年並みは30%。

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