「宇宙を探究し続けることに醍醐味」 東北大大学院の2教授、仙台で対談

宇宙の魅力を伝える体験型イベント「仙台コズミックフェスタ 杜から宙へ」が20日、仙台市青葉区のせんだいメディアテークで開かれた。宇宙探査プロジェクトを技術開発や研究でけん引する東北大大学院の2教授が対談し、宇宙を志す若者らに「探究し続けることに醍醐味(だいごみ)がある」と伝えた。

 理学研究科の中村智樹教授(惑星科学)と工学研究科の吉田和哉教授(宇宙探査工学)が登壇。探査機はやぶさ2などを例に、太陽系の成り立ちに迫る小惑星試料の分析、未知の領域に挑む探査機の開発といった成果や意義を説明した。

 宇宙分野における仙台の可能性について、吉田教授が「東北大の存在は大きい。科学と工学の強力な拠点」とし、中村教授も「分野の垣根を簡単に越えて協力できる」と続けた。高校生らに向けては、天文少年だった幼少期を共に振り返り「知的好奇心は尽きない」などとやりがいを語った。

 東北大の学生任意団体「杜宙(もりそら)実行委員会」が主催。はやぶさ2の実寸大模型展示や、ワークショップもあった。

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