2月の宮城県内の倒産は16社、ラーメン「だし廊」経営会社など 負債総額は30億1900万円

帝国データバンク仙台支店がまとめた県内の2月の企業倒産(負債額1000万円以上)は、前年同月比1件増の16件、負債総額は3・5倍の30億1900万円となった。物価高騰を受けた経費増や消費控えによる売り上げ低迷で、1億円以上の負債を抱えて倒産したケースが7件(前年同月比は1件)と大幅に増えた。

 業種別は建設業が最多の5件、卸売業が3件と続いた。業歴別は「30年以上」と並んで「5~10年」が5件だった。創業支援を受けて起業したものの、新型コロナウイルス禍や物価高騰によって軌道に乗れなかったケースが増えているとみられる。

 負債5億円以上の倒産は、キノコ栽培の「森の木の子工房」(川崎町、8億円)と食肉卸のマルイ(仙台市、6億3100万円)の2件だった。負債1億円以上では、民事再生法が適用されたラーメン店「だし廊」経営のブロスアップ(仙台市、2億6000万円)などがあった。

 新型コロナの関連倒産は10件。仙台支店の担当者は「物価高騰や売り上げ低迷、人手不足に加え、4月からは(運輸業などの残業規制が強化される)2024年問題で企業を取り巻く環境は厳しさを増している」と話している。

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