「3年以内の閉店」が多い飲食業態 「ラーメン」「カフェ」を抑えた1位は?

 「飲食店ドットコム」を運営するシンクロ・フード(東京都渋谷区)は、閉店した飲食店の業態と営業年数に関する調査を実施した。その結果、3年以内の閉店が最も多い業態は「お弁当・総菜・デリ」だった。

 「お弁当・総菜・デリ」「そば・うどん」「ラーメン」「カフェ」の業態は、60%以上の店舗が営業3年以内、30%以上が営業1年以内に閉店していることが分かった。

 居酒屋・ダイニングバーと比較すると、3年以内に閉店する割合はラーメン店が62.7%、カフェが60.2%に対して、居酒屋・ダイニングバーが45.7%と約15ポイントの差があり、生き残りが厳しい業態であることがうかがえる。

 一方で、「和食」「寿司」「フランス料理」の3業態は、営業3年を超える店舗の割合が最も高く、11年を超える営業をしていた店舗の割合を見ると、和食が30.0%、寿司が34.4%と高い割合を占める結果となった。シンクロ・フードでは「和食とフランス料理は、専門的な技術が必要で開業までの障壁が高く、競合が少ないことも影響している」と分析している。

 調査は2016年1月1日~23年12月31日、飲食店ドットコムに登録された造作譲渡情報のうち営業年数および業態を保有するデータ3692件を対象に実施した。

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