デジタル通貨「なとりコイン」導入へ 宮城県内自治体では初めて 4月から実証実験

名取市は新年度、市内限定で使えるデジタル地域通貨「なとりコイン」の発行を始める。市によると、現金をチャージ(入金)できるデジタル地域通貨の導入は県内自治体で初めて。7月の本格運用を前に、今月からモニターに1000円分のコインを使ってもらう実証実験を進める。

 なとりコインは、スマートフォン専用アプリか専用カードを利用し、1ポイント1円分を電子マネーとして加盟店でキャッシュレス決済できる。市民以外も利用可能。クレジットカードなどから入金するたび0・5%分のポイントが付与され、1000円を入金すれば5円分もらえる仕組みだ。

 事務局の市商工会がQRコードをかざして決済できる加盟店を募集している。

 市は地域経済の活性化だけでなく、将来的には健康維持やボランティア活動などにポイントの付与を検討する。市DX推進室は「コインをまちづくりに新たな価値を生む仕組みにしたい」と狙いを語る。

 実証実験は23日~6月9日、市内外の3000人に1000円分を使い切りで提供する。希望者は今月1~19日、市のホームページ上の専用フォームや申請書などで申し込む。連絡先は市DX推進室022(748)6816。

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